2月末、友人から「花見の宴をしよう!」との連絡がありました。詳しく話を聞いてみると、知り合いから花のついた桜の枝を2本いただいたので、それを生けてテーブルに飾って、お部屋の中で花見をするという趣向なんだとか。もちろん賛成!
ワヒアワの桜
ワイキキやアラモアナにはないため、ハワイに桜があるというイメージはあまりありませんよね。でも、オアフ島のほぼ真ん中に位置するワヒアワという町は、桜の木が多く植えられていることで知られています。
日本でもっとも一般的なソメイヨシノではなく、沖縄のカンヒザクラ(寒緋桜)の仲間で、紅梅のように濃い色の花がぽつぽつと咲く、慎ましやかな雰囲気の桜です。沖縄のカンヒザクラと同じように、ハワイでも1~2月に開花します。
ワヒアワは、比較的冷しい気候と、昔プランテーションで働いていた日本人移民の子孫が多く住んでいることもあって、彼らが先祖の故国を偲んで植えた桜の木が多く植えられているのだそうです。
ワヒアワでは桜祭りも毎年行われ、ワヒアワの桜と歴史を訪ねるツアーなどもあるそうです。
桜で一献
アヒアワの町で桜が植わっているのは、お寺の境内や小学校の塀沿い、あとは個人住宅の庭などですから、日本のように桜の木の下に敷物を敷いてのお花見宴会はできません。そもそも、公共スペースの屋外でお酒を飲むことができません。
そこで私たちは、頂いた桜の花付き枝を生けて、お部屋の中で花見を宴を開くことにしたのです。
濃いピンク色の桜の花を愛でながら、料理が得意な友人が作ったラム肉料理に舌鼓を打ち、私が持参した真澄の純米酒で一献。ハワイでのささやかな花見の宴、気に入りました!