「古事記」や「日本書紀」を現代語でわかりやすく朗読する『語り舞台』という舞台公演があります。2003年に伊勢神宮と出雲大社で始まって以来、全国各地の神社を舞台に、これまで65回公演されているそうです。
初の海外公演
その『語り舞台』が、12月8日(日)の午後6時からダウンタウンのハワイ・シアターで公演をおこない、友人たちと4人で観に行きました。『語り舞台』初の海外公演ということでした。
ハワイ神話も加えた3部構成
『語り舞台』のハワイ公演は、「日本神話への誘い」、「ハワイの日系人の移民物語」、さらに「ハワイ神話」も加わった3部構成でした。
舞台はまず、高名なフラの先生であるサニー・チンさん率いるフラ・カヒコ(古典フラ)のパフォーマンスで始まりました。フラ・カヒコは、ハワイの神々に捧げる厳かで神聖なフラです。劇場の音響と照明も相まって、鳥肌が立つほど力強くて美しいフラでした。
日本神話は、イザナギとイザナミの国産みおよび神産みの神話が語られました。ハワイ神話は、有名なオーヒア・レフアと火山の女神ペレの伝説が語られました。オーヒア・レフアは、ハワイに自生する木の名前です。
オーヒア・レフアと火山の女神ペレの伝説は、アヌヘア:ハワイの花・植物・野鳥図鑑というサイトに詳しく書いてありましたので、興味がある方はご覧ください。
元ミスハワイによる朗読
日本では女優の水野真紀さんが語り手をされているそうですが、ハワイ公演ではもちろん英語での朗読になりますので、元ミスハワイでもある歌手のキャシー・フォイさんが、日本神話とハワイ神話の両方を朗読されました。
会場はほぼ満席で、みなさん、興味深く聞いていらっしゃいました。やはり、日系人の方が多かったように思います。
歴史的にも日本と縁が深く、多様な文化を持つハワイならではの素晴らしい公演でした。
ゴードン・ビアッシュでディナー
久しぶりに夜のダウンタウンに出てきたので、公演後にアロハタワー・マーケットプレイスのゴードン・ビアッシュ(Gordon Biersch)でディナーを楽しみました。友人のうち二人は、先日のホノルルマラソンを完走したばかりでしたので、完走のお祝いと労いを兼ねて乾杯しました。