アメリカの州旗
アメリカ合衆国の50州にはそれぞれ州旗があります。そのうちの半数ぐらいは、青地で中央に紋章が入った、あまり特徴のないものです。しかしなかには、熊の絵が描かれたカリフォルニア州の旗や、北斗七星と北極星が描かれたアラスカ州の旗など、ユニークなデザインの旗もあります。
ハワイ州の旗はというと、白、赤、青の8本の横線があり、左上にイギリス国旗のユニオンジャックが大きく入っているという、州の旗としてはちょっと変わったデザインです。「カ・ハエ・ハワイ(Ka Hae Hawaiʻi)」と呼ばれています。同じようにユニオンジャックが左上に入っているオーストラリアやニュージーランドの国旗を思い浮かべていただけるとわかりやすいでしょうか。州旗にユニオンジャックが入っているのはハワイ州の旗のみです。
ハワイ州旗の歴史
この旗の起源は、18世紀末から19世紀初頭にかけてのカメハメハ大王の時代にまでさかのぼります。当時カメハメハがもっとも親密につきあっていた国がイギリスであり、あるイギリス人の船長がカメハメハにプレゼントしたイギリスの舶旗(Red Ensign)を、カメハメハはその意味もよく知らずに自宅に掲げたのがはじまりだと一般的にはいわれています。
そのあといろいろと意匠に変更が加えられ、ハワイ王国の国旗となりました。ハワイがアメリカの州のひとつになったあとも旗はそのまま継承され、現在に至ります。
現在の州旗のデザイン
現在のハワイ州旗の8本の線は、カウアイ島、オアフ島、ラナイ島、モロカイ島、マウイ島、カホオラヴェ島、ハワイ島のハワイの主要な8つの島々を表しているそうです。
また旗のデザインはアメリカ国旗にも似ているため、ハワイと深い関わりのある2大国であるイギリスとアメリカの国旗を融合させるようなイメージで意匠されたともいわれています。