ワイキキビーチの有名な銅像
ワイキキビーチに、両手を広げた男性の大きな銅像が海を背にして建っていて、両腕にたくさんのレイが供えられているのを、ハワイに行ったことがなくてもテレビや雑誌でご覧になったことがある人は多いと思います。
ハワイに旅行に来られた方は、この銅像の前で写真を撮られたという方もたくさんいらっしゃると思います。でもこの人物が誰なのか、ちゃんと知っている人は少ないのではないでしょうか。
この銅像のハワイ人、デューク・カハナモク（1890～1968）は、実はハワイでは知らない人はいないほどの伝説の人物であり、ハワイの英雄です。
伝説その1：水泳のオリンピック金メダリスト
泳ぐのが得意だったワイキキ育ちのデュークは、初めて出場した競泳の大会でいきなり100ヤード自由形の世界記録を更新しました。その後、オリンピックのアメリカ代表にも選ばれ、男子100m自由形でストックホルム五輪とアントワープ五輪の2大会連続で金メダルを獲得しました。
伝説その2：サーフィンを世界に広めた「近代サーフィンの父」
そんな世界最高峰のスイマーだったデュークですが、彼の一番の功績は、ハワイのサーフィンというものを、世界に紹介して、スポーツとして定着させたことだといわれています。ハワイでは水泳の金メダリストというよりは、「近代サーフィンの父」として知られています。
デュークス・オーシャンフェスト
デュークの功績を称えて、ワイキキでは毎年8月のデュークの誕生日前後に「デュークス・オーシャンフェスト」という海のスポーツの祭典が開かれ、サーフィン、水泳、ビーチバレーなどの様々な競技が、彼が生まれ育ったワイキキのビーチで行われます。今年は8月22～30日の一週間にわたって開催されます。
ワイキキビーチに立つあの有名な銅像は、デュークの誕生100年を記念して1990年に建てられたものです。
