誕生日の半年前から更新可能
ハワイ州の自動車運転免許を更新しました。免許は、期限が切れる年の誕生日まで有効で、期限の半年前から更新可能です。
私の免許更新が可能な時期が近づいてきたある日、ホノルル市(City and County of Honolulu)から一通のハガキが送られてきました。ハガキには、免許更新のために必要な書類の情報や、もし更新をしなかった場合にどうなるのかなどがびっしりと書かれてあります。
予約なしで更新手続きに行く場合
日本の運転免許更新と同じように、予約なしで免許センター(市役所でも可)に行って更新することもできます。その日のうちに更新の手続きはできますが、長い時間待たされる上に、もし途中でその日の受け入れ人数に達した場合には、たとえそれまで何時間も並んで待っていたとしても受付が終了してしまいます。
しかも、その日にもらった整理券番号は翌日以降に持ち越しになるわけではなく、完全に無効になります。そしてまた翌日、早く並んだ人から順に新しい整理券が配られます。
日本とはシステムがずいぶん異なりますね。
特に今の時期は、後述するREAL IDの取得のために免許更新をする人が増えているため、大変混んでいるようです。2020年10月以降は、予約なしでもそんなに並ぶことなく更新できるようになるかと思われます。
予約して更新手続きに行く場合
予約なしで2日連続で長時間並ぶことになり散々だったという友人の話を聞いていたので、まだ期限までに時間の余裕があった私は、予約することにしました。
オアフ島の場合、オンラインで予約できるので便利です。
オンライン予約サイト『AlohaQ』
https://alohaq.honolulu.gov/?0
予約が空いているのは3ヶ月先でした。このように、日本の免許更新とはシステムが何もかも違うので、早めにプランを立てて予約しておいた方がいいですね。
希望する免許センター/市役所、日にち、時間などを指定して予約が完了するとすぐに予約番号付きの予約券(チケット)が発行され、SMSメッセージに確認メッセージが届きました。これで一安心です。予約券は郵送されてくるわけではなく、オンラインのデジタル文書のみです。私は念のため印刷して当日持っていきました。
必要書類を準備
続いて、更新手続きに必要な書類を準備します。
更新手続きの際に、姓名、生年月日、合法的な在住者であること、ソーシャルセキュリティに加入していること、そして免許証に記載されることになる住所に居住していることの5つを証明する必要があります。
英語がわかる方は、ホノルル市が提供している『Required Document Guide』が便利です。自分のステータス(アメリカ国民かどうか)や、提出可能な身分証明書の種類などを画面に従って選択していくと、更新手続きにどの書類が必要かを教えてくれます。
Required Document Guide(英語)
https://www2.honolulu.gov/documentguide/
私の場合は、以下の書類を準備して持っていきました。コピーではだめで、すべて実物である必要があります。
- 現在のハワイ州免許証
- 申請用紙(STATE OF HAWAII DRIVER’S LICENSE APPLICATION)
- グリーンカード
- ソーシャルセキュリティカード
- 電気料金の請求書(発行から2ヶ月以内)
- 銀行口座の月間計算書(ステートメント、発行から2ヶ月以内)
- 視力検査証(vision clearance form)
申請用紙は、ホノルル市のウェブサイトからPDFファイルをダウンロードできますので、入力して印刷したものを持っていきました。申請手続き当日に現地で記入もできますが、ほとんどの人は前もって準備しているようでした。
私は電気料金の請求書も銀行ステートメントもすべてペーパーレスにしていましたので、今回の免許更新のためにそれぞれのアカウントの設定をペーパーレスから郵送に変えて、紙の文書を数ヶ月間郵送してもらいました。
なお銀行口座は、個人用の口座である必要があります。たとえ本人の名前と住所が書かれていても、ビジネス用口座では受け付けてもらえないので注意が必要です。
視力検査証は必須ではありませんが、6ヶ月以内に眼科医の検診を受けて視力検査証をもらっておけば、更新手続き当日に視力検査を受ける必要がなくなります。私は毎年受けている眼科検診(eye exam)がたまたま直前にあったので、そのときに視力検査証を書いてもらいました。
更新手続き当日
私は、ハワイカイにある市役所(Hawaii Kai Satellite City Hall)で更新手続きを行いました。無料の広い駐車場があります。平日のお昼前でしたが、静かでこじんまりとしています。錦鯉が泳ぐ池なんかもあって割ときれいです。
市役所といってもサテライト、つまり出張所のようなもので、普通の銀行くらいの広さです。中に入ると右手に人がたくさん並んでいます。中央には、並べられた椅子に数人が座っています。
私はどっちにいけばいいの……?
私の故郷の市役所やホノルル領事館では、入り口にいつも親切な係員さんがいて笑顔で案内してくれたりしますが、ここには、そんな係員さんはいません。張り紙を読んで、自分で判断して行動しなくてはいけないところがアメリカらしいですね。
並んでいる人たちは予約なしの人たちでした。予約をしている私は、張り紙の指示に従って椅子に座って待ちました。予約時間前に係の人が来て、私の名前を確認後、すぐに窓口に案内されて更新作業が始まりました。
手続きは10分で終了
すべての書類を確認後、更新後の免許の有効期間である8年間分の手数料41ドルを支払いました。次に指紋採取、署名、写真撮影へと進み、すぐに厚紙の仮免許証が発行されて終了。10分くらいであっけなく終わりました。
約1ヶ月で本免許証が郵送されてくるとのことでした。
厚紙の仮免許証はどこまで有効か
更新当日にもらう紙製の仮免許証は、スーパーでお酒を買うときやレストランでお酒を注文するときの身分証明証としては使うことができましたが、銀行(Bank of Hawaii)で新しく口座を開く際の身分証明証としては使えませんでした。
本免許が届くまでの約1ヶ月の間に、重要な手続きのために身分を証明する必要がある場合は、パスポート、グリーンカード、ステートIDなど、仮免許証の他に身分を証明できるものを持っておいた方が良いと思います。
18日後に本免許証が到着
約1ヶ月で届くと言われた本免許証ですが、実際は更新手続きから18日後に到着しました。
リアルID(金色の星のマークが付いたREAL ID免許証)
新しい免許証は、右上に金色の星のマークが付いています。これはこの免許証が「リアルID」であることを表すものです。
リアルID(REAL ID)とは、文字通り「正真正銘の身分証明証」という意味で、2020年10月1日以降はハワイ州民が政府機関に入館するときや旅客機に搭乗するときなどに提示が必要となる身分証明証です。
2020年10月1日以降は、リアルIDを持っていないハワイ州民はパスポートなどその他の有効な身分証明証の提示が必要となります。