ホノルル市内、モイリイリ地区のキングストリートにある人気うどん店『Jimbo』が、残念ながら閉店しました。1994年の開店以来、地元住民だけでなく、私たち日本人にも愛されてきたお店でした。
屋号『Jimbo』は、オーナーであるJim Motojima氏の名前にちなんで名付けられたものと思われます。彼の情熱と愛情が込められたうどんは、日々手打ちされた新鮮な自家製のもの。価格も手頃で、40種類以上の豊富なメニューがありました。
2005年には、当時のホノルル・スターブリテン紙(Honolulu Star-Bulletin)が主催していた、ハワイのレストラン業界における栄誉ある賞であるイリマ・アワード(‘Ilima Awards)の「最も卓越した麺類レストラン部門」を受賞しました。
化学調味料を一切使用せず、日本から直輸入したカツオ節と利尻昆布で丁寧にとった出汁は、優しい味わいでした。私もランチタイムに何度も足を運んだひとりです。特に人気だったのは、各種丼物とうどんのコンボメニューでした。
私がよく食べたランチメニュー
- カツ丼コンボ($16.20)
- 天丼コンボ($17.20)
- 山芋となめこの冷やしうどん($16.20)
- 天ざるうどん($16.10)
カレーうどんも人気メニューの一つで、地元の人々が当たり前のようにカレーうどんをオーダーして普通に食べているのを初めて見たときの驚きは、今でも忘れられません。
店は車でアクセスしやすく、いつも変わらぬ飾らない雰囲気で迎えてくれました。分厚いトンカツ、さくさくの天ぷら、そして何よりもその優しい味の出汁と美味しいうどんが、もう味わえないと思うと本当に寂しいです。
2020年3月26日、建物の取り壊しのために閉店を余儀なくされた「Jimbo」ですが、その味と思い出は、私たちの心の中でいつまでも色褪せることはありません。またいつか、あの味を求めて、ハワイのどこかで再開を願ってやみません。
ハワイに住む日本人として、地元の魅力や文化を伝えることは私の喜びです。今回は残念ながら閉店のニュースでしたが、これからもカイムキ情報をメインとしたハワイの最新情報や、見逃せないスポット、隠れた名店などを皆さんにお届けしていきたいと思います。ハワイへの次の旅行計画に、ぜひ参考にしてください。