アップルがゴールドマン・サックスと提携して年金利4.15%という高利回り貯蓄預金口座(high-yield savings account)の提供を始めたので、早速口座を開いてみました。
口座開設や維持に費用や最低預金額などはありませんが、口座を開くためにはアップルカードのユーザーである必要があります。
アップルが2019年に提供開始した年会費無料のクレジットカード、Apple Cardに申し込みました。私にとってCapital One、ハワイアン航空、アマゾンに続く4枚目のクレジットカードです。 数分で使用可能に 申し込みは[…]
わずか数分で口座開設!
iPhoneから「Wallet」アプリを開いて「Apple Card」の設定画面から「Daily Cash」を選ぶと「Savings」という項目が追加されているので、そこをタップ。あとは画面に従ってあっというまに貯蓄預金口座が作られました。
口座開設にかかった時間はほんの数分でした。入力するのはソーシャルセキュリティ番号のみ。クレジットカードの「アップルカード」を作るときもそうでしたが、驚くほど簡単に作ることができました。
アップルカードのキャッシュバックは口座に預金される
口座を開設後は、アップルカードを使って日々買い物するたびにもらえるキャッシュバック(Daily Cash)は自動的にこの口座に預金されていきます。Apple Cashに入金するよう設定することもできますが、せっかくなら金利が高い預金口座のほうにいれてさらにたくさんの利子を稼いだほうがいいですよね。
アップルならではの “一体型” の使いやすさ
口座番号や預金額などの口座情報、お金の移動などはすべて「Wallet」アプリの「Apple Card」内で、アップルの洗練されたUI/UXで行うことができます。別個の銀行口座アプリなどは必要ないのでとてもシンプル。この “一体型” の使いやすさが、ソフトもハードも自前であるアップルの強みですよね。
iPhone & Macユーザーの私としては、クレジットカードサービスにつづいて今回の預金口座(しかも高金利!)と、アップルが金融サービスに力を入れていることは大歓迎です。
金利4.15%は高い?
銀行の預金金利は0%台があたりまえという低金利の時代が長く続いているので、4.15%という金利はすごく高く感じますよね。
ただし、2023年4月時点のアメリカでは、Western Alliance Bankの4.85%、CIT Bankの4.75%など、5%に届きそうなさらに高い金利を提供している貯蓄預金口座がいくつもあります。アップルの4.15%は、アメリカではとりわけ高い金利というわけではありません。
4%台の金利がつく今のような金融情勢がいつまで続くのかわかりませんが、例えば10万ドル預金しておけば、なにもしなくても4000ドル以上の利子がつくわけです。定期預金でもないのにです。預金なので投資と違って元本割れもありません。なので、何らかの理由で投資などの運用に回さずに普通の銀行口座に眠らせてある現金があるのなら、せめて高利回り貯蓄預金口座に入れておいたほうがいいですよね。